2010年05月26日

「禿頭考」清水ちなみ



この本、
大雪が、ハゲだからというわけでも、
大雪が、お見合い適齢期だからというわけでも、
大雪が、アダルトトークをしたかったというわけでも、
ありませんぴかぴか(新しい)

経済の本質が書かれているので、面白いなと思ったのです。

それは、

「政治よりも経済よりも、不況だろうが何だろうが、人類にとって一番重大で一番深刻な問題はハゲです。」

の一文です。ここで、ハゲというのは、次の言葉に置き換えることできます。

「政治よりも経済よりも、不況だろうが何だろうが、人類にとって一番重大で一番深刻な問題はいかにモテるかです。」

このようにして、経済や政治を考えると面白いことが発見されます。

それは、「日本経済が破綻しようが、円の価値が1/100になろうが、日本全体で危機に陥るなら、社会の序列は変わらない」

とするなら、その「社会の序列」を「いかにモテるか」にしてもいいかもしれません。

結局、日本の財政問題は、「財政が破綻しようが、今モテる人が、破綻後もモテると一般的に思われているから、人々の問題になっていない」と言えるかもしれません。

大雪は、そうは思わないですけどねパンチ

P?-----------------------------------------
さて舌の根が乾かぬうちからなんですが、私は、ハゲは人生最大の問題だと思っています。政治よりも経済よりも、不況だろうが何だろうが、人類にとって一番重大で一番深刻な問題はハゲです。

なぜか?さきほどの例「初めてしたお見合いの相手はハゲでした」、これを元に、これがなぜショックなのか考えてみたいと思います。

見合いは結婚をするための顔合わせです。

普通、職業とか年齢とか家族関係とかいろんなそういうことを考慮するらしいですが、女性としては正直なところ、「見合い」→「結婚」→「子作り」ですよね。つまり生物としての相性、色気の相性のようなところが一番大事なのです。もう1回例をあげますが、みんな、こんなことを言っています。

○先月、お見合いをした。長男で両親つきだけど、でもまあいい人で、中学校の先生。性格はまじめ。タバコは吸わない、お酒もちょっぴり・・・・。でも、断わった。どうしても、その人を相手にSEXしたいとは思えなかった。私の両親は怒りまくり「会社も辞めて家も出てけ!」あんないい人を断ったんだから当然だ!」だって。でもやっぱし、あの人とSEXしたくなかったの、私は・・・・(24歳)

(略)

 なにも突飛な意見でもなく、見合いで一番大事なのはやはり「SEXできるかどうか」の判断なのです。収入とか学歴とか、そんなバカなことが大事なのではなくて、彼自身に色気があるかどうかだと思います。もてるか、もてないかに置き換えてもいい。ただ色気は数値にできないし、個人的な嗜好もあるので釣書には書けないのですね。

 で、・・・・その場面にハゲ登場。すると私たちは「ガーン」とショックを受けるのです。

(略)

 ハゲても何の悪いことはないのですが、見合いの場というのはもっともハゲが不利に働く場なのではないかと思います。
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posted by 大雪 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月25日

僕らは石油を食べている

よく「日本の食糧自給率は低いので、上げなければいけない」という意見を聞きます。

ここは米どころの秋田ですから、特にそういった声は大きいです。

食糧自給率は、国民の生命に直結することですから、その通りかもしれません。

しかし、物事には一面だけで見ては、本質を見ることはできません。

お米を例に考えますと、お米をつくるために、耕耘機で田起こし、コンバインで刈り取りなどで、ガソリンという化石燃料を使っています。

簡単に言うと、お米を作るためためにエネルギーが必要です。

一方、お米というのは、人が食べることのエネルギーの形です。食品を見ると「エネルギー」って書いていますね。

さて、このお米を作るときに、どのくらいのエネルギーを必要として、できたお米のエネルギーと比べた研究があります。

http://wp.cao.go.jp/zenbun/kokuseishin/spc07/houkoku_b/spc07-houkoku_b-I_2.html
energy.jpg


まとめると、

「お米と同等のエネルギーを得る為には、その2.6倍の化石エネルギーを必要とする」※1

です。

日本の米生産とは、

「輸入した化石燃料エネルギーの40%を、お米に変換させたもの」※1

すなわち、

日本の米生産は、化石燃料がなければ、作ることができない。

ということがわかります。

こういった基礎知識をなく、日本の食糧自給率を語ることはできません。エネルギー自給率と食糧自給率は、密接な関係があるのです。

※1 
1974年のデータで言っています。最近の研究での検証は必要です

posted by 大雪 at 19:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月20日

日赤・婦人会館跡地再開発事業

5月20日の魁23面に、日赤・婦人会館跡地再開発事業について面白いことが書かれています。

おおむね、記者の意見に賛同です。

その上で、この再開発に思うことは。
「ちょっと期待しすぎでない?」

施設ができたところで、「にぎわい創出」にはなりません。

だって、八橋のパブリのマルダイとサンデーを足したぐらいの面積しかないところの開発ですよ。平屋と高層の違いはあるにしても、半分が駐車場で、半分が老人ホーム。

多分、完成したころには、「なんだこんなもんか」というのが市民の意見になると思います。

何も使わず、空けておいているというのは、損失を生んでいることと同じ事。

たらたらやっていてもしょうがないです。
ガンガンやって欲しいと思います。

saikaihatu.jpg

paburi.jpg

ちなみに、金沢21世紀美術館。45万人の都市で、美術館の為だけに、市役所の隣の一等地に、これだけ大きい設備を作った。一点集中。これが成功要因ですね。
21世紀美術館.jpg
posted by 大雪 at 07:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月19日

「日本経済の真実」辛坊次郎



「ある日、この国は破産します」
「日本沈没を食い止めた小泉・竹中改革」
「子ども手当は、子どもたちの首をしめる」
「なぜ政権交代で、ますますダメになったのか?」

文教堂に行ったら、この本が「ランキング2位」となっていました。元々、ランキングは一般受けする本しかないと興味がなかったのですが、この「日本経済の真実」などという本が2位となっています。

書いている内容は、大雪の言っている内容と変わりません(生意気ですすが)。なので、大雪の主張と同じこの本が売れていることに驚きを感じます。

もっと自分の意見は少数派だと思っていたのですから。

このような本が売れる日本、紆余曲折があっても未来は明るい感じがします。

面白いと思ったところを引用します。

P194---------------------------------
親は、自分の子どもの命を守るためなら何でもするのです。国民の「食いぶち」を確保することが、「経済」すなわち、経世済民の根本なのです。

こう言う人がいます。「GDP神話から脱却すべきだ。GNH、グロスナショナルハピネス(国民総幸福)をスローガンにするブータンを見習え!」

自慢じゃありませんが、私(辛坊弟)は幸せを求めてブータンまで行きました。確かに多くの人々は幸せそうでした。豊かにコメが実り、家畜とともにひとつ屋根の下で暮らし、村中のあぜみちには雑草としておびただしい量の大麻が自生して、秋の収穫祭の後には火をつけた藁束に、子どもたちが、親の目を盗んで大麻をくべて、みんなでラリパッパ状態のこの国は、一見ほんとに幸せそのものです。しかし私は見たのです。

一部の特権階級は人目につきにくい山中を切り開いて、広大な敷地に芝生を敷き詰め、そこに欧風の壮麗な住宅を建てて、イタリア家具に囲まれて暮らしているのを。さらに、仕事のない若者がおこがれる一番の仕事は、英語力を活かし、コンピューターと国際電話を駆使して、世界中に金融商品を売りつける仲介業だということも知っていました。

あなたは、日本をそんなブータンにしたいですか?
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posted by 大雪 at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月18日

ギリシア経済危機の本質

5月17日(月)読売新聞の「地球を読む」にギリシア危機の本質が書かれていました。わかりやすい記事だったのでブログにも載せたいと思ったのですが、「引用するには長い!」ということで、大雪なりにギリシアの危機をまとめてみたいと思います。

greece.jpg

まずギリシアという国にですが、ギリシア時代にアテネという都市が栄え、その遺産はあまりに有名です。産業は観光がメインで、そのおかげで、労働者の4人に1人が公務員です。知人の言葉を借りると、ギリシア人は働きません。あくせく働かなくても、遺跡という財産があるために観光客を相手に楽しく暮らしていけるからです。

話はそれますが、中東のクエートの国民の9割は公務員です。なぜか?クエートは石油が産出するので、働かなくてもクエート人は収入を得ることができるからです。クエートでモノやサービスを提供する人は、外国の出稼ぎ労働者です。

話は戻ります。ギリシアもそのように豊かな国でした。いやつもりでした。ですから、財政規律が緩く、GDP30兆円で4兆円の財政赤字がありました。ギリシアのGDPを日本ぐらいだとすれば、55兆円の財政赤字です。日本よりもひどいですね。

日本は、日本人の金融資産により、財政赤字は支えられています。ですから国債の金利は1%以下ととても安いです。しかし、ギリシアでは、財政赤字の国債発行を、外国人に支えられています。だいたい7割方です。そうすると、書い手は、ギリシア国債を買う義務はないために、金利を高くしないと買い手が見つかりません。その金利が5%にもなります。ギリシアの国債残高は、45兆円あるので、2.5兆円が利息。GDPが30兆円なのでGDPの8%が利払いに当てられることになります。

日本でいうなれば、40兆円が利払いという感じです。日本の税収が40兆円ぐらいなので、税収まるまる利払いになるわけです。

こんな国が持つわけありませんよね。
5%というか、もう市場では国債の信用がなくなって、ギリシアは、国債で借金することができなくなりました。

通常、そのような国の通貨は、激安になります。アジア危機でもアジアの各国の通貨が安くなりました。しかし、ギリシアは、そうはなりませんでした。

なぜなら、ユーロ経済圏だったからです。

ユーロに加わったギリシアは、金融政策をユーロに依存しているので、通貨を切り下げて、経済危機を乗り越えるという手法が使えません。

ではどうするか。
財政再建の王道でもある、増税、公務員給料の削減、年金の削減を柱とした財政規律の取り戻ししかありません。

でも、それでは嫌だと騒いだのが、ギリシアの公務員たち。国中でストを起こし、ギリシアの経済をマヒさせました。なにせ国民の1/4が公務員です。その影響力は大きいです。国会では、他に選択肢がないために、緊縮財政の法案を支持しましたが、国民が緊縮財政を支持するかはわかりません。いざとなれば選挙で現政権を追放することもできるからです。ですから市場では、国債の不履行になるだろうと見ている人が多いです。

ユーロの盟主のドイツもはじめは、放漫国家の自己責任なのだから、自力で財政再建してくださいね。というスタンスでした。しかし、ポルトガル、スペインにも同じような問題があることがわかりました。こうなってはユーロの危機につながります。ドイツもあわてて、放漫国家たちを支えようと、IMFと一緒に90兆円の支援を宣言しました。

でも、

ドイツだって、いつまでもユーロに寄生している国家を許しておくことはできません。だって、ドイツ国民が働いて貯めた富を、働かないギリシア人が使っている状態なのですから、さぞかし憎たらしいことでしょう。いつ、支援するのアホくさーとなるかわかりません。

また、EU各国が緊縮財政を行うということで、ヨーロッパの景気が腰折れになる可能性が出てきました。この為、世界の株価がどんどん下がってきています。

なんということでしょう。
財政規律を求めると、景気後退→世界経済への悪影響
財政拡大を求めると、金利上昇→財政破綻

と、どっちに転んでも大変な道であることがわかったのです。

この問題。究極の所は、生産性ということになります。
生産をしない公務員が増えると言うことは、国に寄生している人間が増えるということ。それは国を滅ぼす存在であること。

放漫国家では、産業構造を変革し、生産性をあげることしか生き残る道はない。
生産とは、他の人に、モノやサービスを提供するということ。
消費とは、他の人から、モノやサービスを受け取ると言うこと。

簡単にいうと、「働くしかない」ということです。
なーんだ問題解決はシンプルですね。
posted by 大雪 at 06:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月14日

高知bjリーグチーム倒産

このバスケットチームの苦戦状況は、以前、記事にしてあります。
http://bookcrossing-akita.seesaa.net/article/134647201.html

残念ながら、倒産してしまいましたたらーっ(汗)

一人一人が支えるという気概がないと、こうゆうチームは根付きません。

秋田にも、ノーザンパピネッツというチームが始動しました。お金がなくても、1万円ぐらいは協賛したいものです。でも、窓口がわかりません。知っている方いたら教えてください。


不景気.comから引用-----------------------------
http://www.fukeiki.com/2010/05/takamatsu-fivearrows.html

男子プロバスケットボールチームの「高松ファイブアローズ」を運営する香川県高松市の「スポーツプロジェクト高松」は、5月14日付で高松地方裁判所へ自己破産を申請し倒産したことが明らかになりました。

分譲マンション大手「穴吹工務店」などの出資により2005年に設立の同社は、翌年から日本プロバスケットボールリーグの「bjリーグ」へ参戦。

しかし、景気低迷によるスポンサー収入の減少や、チケット・オフィシャルグッズの売上減が響き業績は悪化。穴吹工務店の会社更生法申請などで後ろ盾を失ったこともあり資金繰りは逼迫し、遂に今回の事態となったようです。

負債総額は約5000万円。

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posted by 大雪 at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「出稼げば大富豪」クロイワ・ショウ



秋田経済新聞で取り上げられていて、気になっていた本をようやく買いました。
http://akita.keizai.biz/headline/739/

感想は「やっ ヤバイくらいイイぴかぴか(新しい)

このような本を、学校教育で使用したらいいかもしれません。大雪、必読の書の一冊に加わりました。

つぎの話を読んでみてください。

P245----------------------------------
「おい。あそこに浮かんでいる島、見てみぃ」

兄貴がイキナリ言いだした。
見ると、遙か遠くに、フランスパンにバジルを塗って浮かべたような、緑色の島の姿がうっすらと見えた。

「さわやかやなあ。あれ、JAWA島や」

「たとえばやで。今、大嵐で、海が荒れてたとせえよ」

「ほいで、おまえは船に乗っていると。そいでもって、船長や。目的は上陸や」

「島の裏は風裏になるから、波も穏やかや。たぶん。それで、船員は『船長、もう船漕げません』と、こない言うてるとしいな。さて、おまえ、どないする?」

そうですね。やっぱり穏やかでろう島の裏側に回りますね。

少し考えた末、僕は答えた。

「あそう。なんで?」

だって、船、壊さなくてすむじゃないですか。

「せやから、おまえアホやねん」
兄貴は、待ってましたとばかり、言い放った。

「まっすぐ行くねや。船なんてどうでもええねんて。そんなもん、いつでも作れるがな」

・・

------------------------------------------------

結局、船は会社で、人は社員。船は、人がいたら造ることができるよ。人を大切にしないといけないと言っています。

はじめから、「会社経営では人が大事」と言えば、誰もがうなずくと思います。しかし、上記の例で言うとおり、実は大切にしていない考え方を私たちは認識をせずに持っている。

これに気づかせてくれる、すばらしい話です。





posted by 大雪 at 01:12| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月13日

「こんな夜更けにバナナかよ」渡辺一史



大雪には珍しく医療・介護の本です。

今まで知らなかった世界を知ることができました。

主張する患者
夜中にバナナを食べたいといって、寝ているボランティアを叩きおこす患者
通常では病院に入るしかないほど重症の筋ジス患者
24時間2人サポート、これをボランティアで支える無茶さ
反病院・反介護の姿勢

すべてにおいて、大雪の想像している患者ではありませんでした。こうゆうこともできるんだ!と驚きます。

行政が悪いとはいいませんが、「介護は、より介助される人を増やし、医療はより患者を作っている」と思いました。

「障がい者は、弱い存在だから手を差し伸べましょう」

ではなく、

「障がい者が、自立できるように手を差し伸べましょう」

と言っている。

これがわかる挿話があります。

P158---------------------------------
「青い芝の会」の通信に掲載された小山内の中学校時代の文章を読んでいた。それは、施設時代に、手の使えない小山内(※脳性麻痺)と足の不自由な澤口が、2人で助けあってパジャマに着がえる体験をつづった文章だった。驚いた保母が、「どうやって着がえたの?」と尋ねると、二人はニヤリと顔を見合わせて、「助けあってやったんだよ!」と笑う。
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P.176-------------------------------------
施設時代、小山内はお菓子やケーキを手に入れるたび、同じ部屋の6人で分けたという。もし手が使えたら、自分の口に入れて終わりだっただろうが、手の使えない小山内は、他人に分けることでようやく自分の口にも入れてもらえたからだ。

<<自分が豊かに生活するためには他人のこともやらなければ思い通りにならない、と肌で知っていたのかもしれない。(略)手が使えなかったからこそ、本もたくさん書け、いろいろなことを経験できたのだろう。手が使えないということは、私にとってけっしてマイナスではないということを、いまやっといえるようになった>>(『車椅子で夜明けのコーヒー』)
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2010年05月11日

「競争と公平感」大竹文雄

この本からは多くの示唆を受けることができます。

ただ一点、気になったところがあります。引用の

「このような悪循環を止める方法は、ただ一つ、失業者を公共投資や公的サービスによる雇用で雇うことだ。問題の発端は、人々の守銭奴的な貯蓄過剰にあるのだから、政府によってモノやサービスの需要を作り出すことが大切なのである。この時に大切なことは、役に立たないモノやサービスを作り出しても意味がないことだ。それなら、失業者にお金を直接渡したほうが、資源を浪費せずにすむ。生産能力を高めるような公共投資も意味がない。」

のところです。

つまりは、現在の日本政府の景気刺激策の一部分は正しいことを示しています。

この部分については、どのくらいという視点が必要なのではと思いました。あと、守銭奴的な貯蓄過剰を解消するには、もっと別な対策が必要だと考えられます。

将来に不安がないように、消費税を上げて財政規律を取り戻すとか、定期的にデノミをして、お金の価値を減らすとか、相続税対策をして、過剰貯蓄の取り崩しをねらうとか。

大雪自身は、教育水準を上げて、「製造業→サービス業」「農業→介護」「日本国内→日本国外」というような、職業の流動性を高めて、何があっても生きていける人材が増えればいいのではと思っています。

P147---------------------------------------------
 こうして考えてみると、需要の減少が不況の原因だと考えるほうが自然である。これは、一般の人からみれば当然のことかもしれないが、過去二〇年ほど学会の主流であった経済学からみると説明が難しい現象なのである。実は、2008年の不況も90年代の日本の不況もまったく同じメカニズムで発生していたのかもしれない。しかし、不況が日本だけだったのか、世界に広がったのかで、解釈に差が出てくるというのが本当のことだろう。二〇〇八年の場合は、アメリカのバブル崩壊が他国にも大きく波及したことから、生産性ショックと需要ショックが比較的明確に判別できた例だと考えられる。

 これだけ明確に景気変動の原因を特定できているのであれば、その対策ははっきりしている。需要変動が不況の原因であれば、需要を中心とする経済学にもとづいて不況対策を考えるべきだ。その点で、大阪大学の小野善康教授の守銭奴的流動性選好による不況理論は注目に値する。小野教授の不況理論(小野理論)は、現代的な成長理論の枠組みで、需要変動による不況を説明することに成功している。

 小野理論を直感的に説明してみよう。モノやサービスは消費すればするほど、追加的な満足度は低下していく。特定のモノやサービスは、どうしても飽きてきたり、一定以上消費することが不可能になる。しかし、お金はどれだけあっても、あればあるほどうれしい。お金は、どんなモノやサービスも購入できるという意味で流動性が高く、いわばトランプのジョーカーのようなものだからだ。つまりお金には流動性という魅力が備わっているのである。

 こうしたお金への選考の特殊性が、消費せずにお金を貯めすぎるという人々の行動を起こしてしまう。株や不動産についても同じように持てば持つほどうれしいという特性があれば、人々は株や不動産を保有したがるし、そのため価格が上がっていく。バブルの発生だ。しかし、株や不動産をもっていることのうれしさがなくなってしまうと、バブルが崩壊してしまう。そうすると、人々は株や不動産ではなく、お金だけをもちたがる。お金をもちたがるとお金の価値は上がっていく。お金の値段が上がるということは、お金の価値が上がることだからモノの価値が下がるということだ。つまり、デフレの発生だ。デフレが発生すると人々は、買い物をするのを先延ばしにしようとする。なぜなら、そのほうが安くモノが買えるからだ。そうなると、ますますモノが売れなくなってしまう。モノが売れなくなるから、失業が発生する。こうした循環が続いてしまって、長期の不況が発生するというのが小野理論の仕組みだ。

 このような悪循環を止める方法は、ただ一つ、失業者を公共投資や公的サービスによる雇用で雇うことだ。問題の発端は、人々の守銭奴的な貯蓄過剰にあるのだから、政府によってモノやサービスの需要を作り出すことが大切なのである。この時に大切なことは、役に立たないモノやサービスを作り出しても意味がないことだ。それなら、失業者にお金を直接渡したほうが、資源を浪費せずにすむ。生産能力を高めるような公共投資も意味がない。
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posted by 大雪 at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月10日

「競争と公平感」大竹文雄



帯------------------------------
なぜ競争しなくちゃいけないの?
より豊かで公平な社会を構築するためのヒント
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市場経済というのは、間違いなく私たちの生活を向上させています。理論的にも現実的にも、100%間違いのないことです。

しかしながら、現実には、この市場経済の根源というべき「競争」について、嫌いな人が多いことも事実です。

この本では、その理由として、「学校教育などで、市場経済のデメリット(格差、敗者の発生、独占)が教えられるが、メリットが教えられていない」と言っています。

大きいタイトルの割には、小さい結論となっていますが、その通りだと思います。私たちが、市場経済の恩恵を受けているにもかかわらず、それがあまりにも当たり前の為に、忘れ去ってしまっている。人は、空気がないと数分で死んでしまうのに、その存在に気づいていないようなものです。

P142---------------------------------------------
グローバル化は阻止すべきか?

 日本の貧困率が上昇している原因の一つが、グローバル化だとすれば、貿易を制限してグローバル化を阻止すればいいのではないか、という意見もあるだろう。グローバル化が、格差を拡大する原因であることは確かだと考えられる。しかし、グローバル化による貿易の拡大によって日本人全体は豊かになっているのも事実である。

 中国から衣料品が輸入されるようになるまでは、衣料品や食品の値段はとても高かった。牛肉が外国から輸入されるようになるまでは、牛肉の値段は非常に高かった。どの国も貿易をしたくなければ、日本も自動車や電機製品を輸出できなくなる。貿易によってそれぞれの国が自分の一番得意なものに集中することができるので、すべてのものを自分の国で作っていた時よりも豊かになれるのである。

 (略)
 
 また、グローバル化の阻止には、世界の貧困問題を深刻にするという問題もある。世界には日本よりももっと貧しい国がたくさんある。そうした国々から農作物や製品を買わなくなると、日本も貧しくなるが、もともと貧しかった国はさらに貧しくなる。世界の貧困を解決するためには、貿易を拡大していくことが重要である。日本の格差や貧困問題が貿易によって拡大するという側面があっても、それは日本国内の社会保障制度や教育で解決すべきものではないだろうか。
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2010年05月08日

消費すればするほどエコになる

車が売れないといいます。

最近読んでいる本で、
「クルマ買うなんてバカじゃないの?」という本があります。
KC3A0573.jpg


そう。若者は、もうクルマに興味を示してくれません。

この理由の一つは、経済的な理由もさることながら、環境意識の高まりも大きいと思います。

クルマで遊ぶということは、有限な資源を浪費しているように感じられるのでしょう。

ちょっと待ってください。クルマという道具は、そんなに悪いものなのでしょうか? 私は新国道を走るクルマを見て、「すごい乗り物だなー」とふと我に返ることがあります。クルマが発達する前、新国道には、軌道馬車が秋田駅から土崎に向かって走っていました。大量に人を運搬するためには、軌道が便利です。しかし、電気もエンジンもなく、馬が動力でした。多分秋田駅から土崎までは、3時間ぐらいかかったはずです。

今では、30分もかかりません。

大雪は、ガソリンにカーボンオフセットを付けて売り出せば、ガソリンを消費すればするほど、エコになるのではと思いました。
そう思って調べたら、そのように売っている給油所があるではありませんか!

鈴与商事http://www.suzuyoshoji.co.jp/から------------------
<オフセット料金はいくら?>
ご選択頂くオフセット比率によって料金は変わります。
※オフセット料金は平成21年3月現在のものです オフセット率 オフセット料金
20% 4円/L(税込み) ガソリンから排出されるCO2全量(2.32kg-CO2)の20% をオフセットします。
50% 7円/L(税込み) ガソリンから排出されるCO2全量(2.32kg-CO2)の50%をオフセットします。
100% 12円/L(税込み) ガソリンから排出されるCO2全量(2.32kg-CO2)の100%をオフセットします。

------------------------------------------------

リッター12円+αで、クルマが走れば走るほどエコになる。
これだったら、ガソリンの値段が上がったとしても許せるのではないででしょうか?

posted by 大雪 at 01:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月07日

本日の日経新聞から(5月7日)

1面 春秋 
近代文明を象徴する産物と思われがちだが、石油と人間のつき合いはながい。日本書記にも「燃える水」が天智天皇に献上されたと記されている。

太古の植物の恵みと考えられたからか。強烈な臭いのせいか。江戸時代には「草生水(くそうず)」とも呼ばれた。

※家の近くの川が草生川。そうだったのか、さすが八橋油田!

12面 大機小機

日本国債暴落論がしきりである。来年度予算案がどうなるか、大ざっぱに予測してもおよそ40兆円足らずの税収で100兆円にのぼる一般会計予算を作らざるを得なくなるだろう。

収入を上回る国債を発行していることに、誰もが漠然とした不安を感じている。デフレ経済が20年近くも続き、この先も少子高齢化でマーケットも生産労働人口もどんどん減っていく。これでは「1400兆円の個人金融資産があるから大丈夫」といった楽観論はなかなか出てこない。

※60兆円の国債発行ですか!

31面
東北6県 高卒1400人、就職未内定
各県高卒者の就職内定率
青森88.4
岩手95.0
秋田96.7
宮城90.3
山形96.4
福島93.5

※秋田は東北一の高さ。確か未内定者数は50人ぐらいだったような

4面
所得税収27年前水準に
2009年度の所得税収が27年ぶりの低水準になるのがほぼ確実となった。3月までの一般会計税収の累計で、所得税収は前年比13.7%減と大幅に落ち込んだ。世界的な金融危機の影響などで法人税収も63.7%の減収となった。国の税収が低迷するなか、本格的な税制改正を進められるかが課題となる。

※大雪は、この不景気でもなんとか生きています。ということは、別にたいした収入がなくてもやっていける。だったら頑張ること(高収入を得て税金をたくさん納めること)が馬鹿らしくなるのでは。そんなんでは駄目で、人々のやる気を起こさせないといけない!そのためには、所得税と法人税は下げて、消費税を上げるべきです。


posted by 大雪 at 06:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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